ライブコマースの評判と展望~24.5億円の資金調達のワケ~
インフルエンサーに関する話題をピックアップ!
新年1発目もライブコマースの話題をお送りします。
ライブコマース元年と言われた2017年。中国での成功を機に数々のサービスがスタートし、ライブコマースは2018年注目される話題の一つにも数えられています。
更には、2017年12月、ライブコマース用のアプリ「Live Shop!」を手掛けるCandeeが、24.5億円の資金調達をしたことが話題になりました。
ここまで期待をかけるライブコマース、そのスタートアップとなった2017年を経て、今後どのような展開を見せていくのでしょうか。
日本国内のライブコマースといえばココ
ひとまず、日本国内の主なライブコマースをおさらいしておきましょう。
11月にもパネルディスカッションをおこなった3社、Candee、メルカリ、BASEです。
Candee
ライブコマース用のプラットフォーム、「Live Shop!」を立ち上げ、国内でいち早くライブコマースに参入した企業です。
もともとは動画制作・配信に特化した企業で、社長の古岸氏、副社長の新井氏はエイベックス出身。
社長は履歴書には書けないような経験を積んでこられた方だとか…。
ライブコマースに参入したのは、「ソーシャルビデオ革命を起こす」という目標に沿っていたからのようです。
広告以外のマネタイズ手段をつくる目的もあったとか。
メルカリ
言わずと知れたフリマアプリ。ゼロから作り上げた「Live Shop!」と異なり、こちらはメルカリの出品方法にライブ配信が加わったという印象です。
設立は2013年。2016年、実に設立から3年目にして、社長の山田氏は「日本の起業家BEST10」の堂々1位に輝いています。
Twitterのアカウントもお持ちで、フォロワー数は何と160万人超え!更新がかなりマメらしいです。マメな男性はモテますね。
BASE
こちらもメルカリ同様、既存のサービスからライブコマースに参入した企業。もともとは誰でも簡単にネットショップが開設できるように、と立ち上げられた会社です。
大学を中退して起業に取り組んだ鶴岡社長は、設立当時の2012年時点で22才!2018年現在でも28才という若手も若手。
Twitterで資金調達、社内は恋愛禁止など、ユニークなエピソードに事欠かない方です。
売れる理由、売れない理由
実際問題、1番気になるところはここだと思うんです…
ライブコマースって売れるのか?
日本では2017年に話題になったばかりで、しかも大半が芸能人のみ配信可能だったこともあって明確なデータはないものの、売れる人と売れない人、二極化しているようです。
では売れる人の特徴とは何なのか?
それはどうやら、如何に「ライブ慣れ」しているフォロワーがいるかどうか。
ライブコマースの最大の魅力は、配信者と生のやり取りができること。
中国で成功したのは、偽物か否かを判断できるという点にあったようですが、日本でもその側面はあるとはいえ、どちらかといえば著名人と直接やり取りできる、信頼できるところから購入できる、という点に重きを置いているように思えます。
確かに自分が初めてライブ配信を視聴する側になったら、積極的にコメントしたりして参加できるかというと…ちょっと自信はないかも。
そこでライブ慣れしているユーザーがどんどんコメントしてくれたら、自分もやってみたくなりますよね。
こちらの記事によると、ライブコマースで重要なのは単なるフォロワー数ではなく、生きたフォロワー。
配信者と信頼関係があり、積極的にライブに参加する人がいることが重要になってくるようです。
これからのライブコマースは
今後、ライブコマースはEC業界においてどんな展開を見せるのか。
上記「猛烈に売れるインフルエンサーは100人もいない」によると、ライブコマースの成功に必要なのはコミュニティなのだそうです。
それも信頼できる、生きたコミュニティだと筆者は感じています。
配信者とユーザーの間に信頼関係があり、共にライブをつくる仲であること。
ライブコマースはユーザーも一緒に参加して、影響を与えていけるツールになると思いました。
2018年もライブコマースから目が離せませんね!