日本国内のライブコマース①~芸能人編~
前回は中国のライブコマースを紹介しました。
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というわけで、ここからはいよいよ日本のターン!実際にどんなライブコマースが展開しているのでしょうか?
サラッと調べてみただけでも、サイトごとにかなりの違いが出ているようですね。
今回は芸能人を起用しているサイトに注目しました。
1.SHOPROOM
運用開始:2016年
こちらはもともと、アイドルのストリーミング動画を中心に配信している「SHOWROOM」から派生したサイトです。
タレントの福井仁美さんと中北成美さんが、北川景子さんのドラマ着用衣装と同ブランドの商品をライブ配信で売り切ったことで話題になりました。
タレントさんやモデルさんが配信者の中心となっていますが、今後はその枠も広がるかも?
話題性のある商品を扱っているのが特徴のようです。
2.メルカリチャンネル
https://www.mercari.com/jp/mercari-channel/
運用開始:2017年
言わずと知れたショッピングサイト、メルカリから派生したサイト。
一般の方が出品できることで有名ですよね。
実際、筆者の知人でもメルカリに出品することでお小遣い稼ぎしている方もいます。
2017年よりライブコマースへの参入を発表。
まずは芸能人が配信してみることから始めました。
参考記事:メルカリがライブコマースに参入――まずは芸能人やタレントが登場、順次対象ユーザーを拡大予定
一般の方も動画が配信できるようになりましたが、2017年8月時点では抽選に当たった方のみとしているようです。
とはいえ、これだけでは「やっぱり芸能人だからな~」って思うかもしれません。
次回は一般人よりは影響力のある、インフルエンサーが中心のサイトを見ていきます。
中国のライブコマース
さて、前回の記事で、ライブコマースを発展させること自体がYoutuberをはじめとしたインフルエンサーの質を高めることにもつながる、ということは理解いただけたでしょうか。
ここからは実際にどんなライブコマースがあるのか、見てみたいと思います。
まずは成功例である、中国のライブコマースから。
歴史を辿ってみると、もともとはゲーム実況から始まったようです。
参考記事:稼いでいる人はもう始めている!
動画配信者であるゲーマーとのやり取りが芸能人対象に広がっていったり、自分も発信してみたいという人が増えていったという流れ。
そこから配信者が商品の紹介をしてサイトに繋ぎ、購入が発生したら収入を得る、というスタイルが生まれ、ついにはサイトと動画配信者がタッグを組んだ「ライブコマース」が誕生したようです。
ライブコマースに参入している企業は多岐に渡りますが、中国で代表的なものは以下の2つ。
1.淘宝網(Taopao/タオパオ)
運用開始:2016年
1次審査、2次審査を通過してはじめて登録でき、自分で動画配信ができる。配信者の信頼性を意識したつくりになっています。
このサイトをきっかけに有名になった動画配信者もいるのだとか。
2..蘑菇街(モグジェ)
運用開始:2016年
中国で利用者が1億3000人を超えると言われる、大型のeコマースサイト。
有名ブロガーがライブ配信を行ったことで、売り上げが67.3%アップしたと話題になりました。
1.のタオパオは中国の大手eコマース企業・アリババの傘下にあるサイトです。
ライブコマースの可能性に目をつけ、即行動に移したところはさすが中国の大企業といったところでしょうか。
では果たして日本のライブコマース市場はどこが制するのか?!
次回以降は日本のライブコマース参入企業を掘り下げていきますよ~~
ライブコマースの真実⑤理想のインフルエンサーとは
さて、世間はハロウィンでしたが、あんまり関係なくブログを更新します(笑)
前回は日本におけるライブコマースの展開について書かせていただきました。
現状日本ではわかりやすく周知するべく、芸能人を起用しているケースが多いようです。
参考記事:メルカリがライブコマースに参入!まずは芸能人やタレントが登場、随時対象ユーザーを拡大予定
ですがYoutuberやインスタグラマーが芸能人並みの影響力を持っていることは事実であり、企業もそこに目をつけています。
遅かれ早かれ既存のYoutuberやインスタグラマーが起用されていくのは目に見えていますし、前回お伝えしたように新たなインフルエンサーが誕生していくことも視野に入れているようですね。
そんな流れの中で、インフルエンサーに求められるもの…それは信頼性!
「この人がオススメするなら買いたい」「こんな風に勧めてくれるなら買いたい」
ライブコマースの肝は信頼力。
配信するインフルエンサー自身の魅力や、プレゼン力が試されるというわけですね。
確かに生でやりとりしているわけですから、ごまかすこともできない。
これはネット通販にはない一面ではないでしょうか?
特に近年、Youtuberの活躍が注目されると同時に、彼らのモラルが取り上げられるようにもなりました。
ヒカルさんの炎上騒動なんかは記憶に新しいですよね。
YouTuberヒカルの「VALU大炎上」とはなんだったのか
芸能人だったら事務所がストップするようなこともできちゃうのがインフルエンサーの魅力でもありますが、社会に発信する以上、何かあれば責任を問われることもあるわけです。
ライブコマースにインフルエンサーが絡んでいくことで、ネットのモラルも改善されるのではないか?と筆者は思ったりもしています。
では、実際にどのようなライブコマースがあるのか?
次回から少しずつ見ていきましょう。
ライブコマースの真実④日本での活用法
前回の記事では、ライブコマースが日本に導入されるようになった背景、中国で成功した例をご紹介させていただきました。
2017年は日本のライブコマース元年とも言うべき年。
日本でライブコマースを成功させるには、どのようなことが求められるのでしょうか。
中国の仕組みをそのまま日本に持ってきても、中国のような成功には至らないのではないか、という意見があります。
それは何故か?
中国はじめ諸外国と比べ、日本のインフルエンサーはまだまだ少ないからです。
例えばYoutuberの数だけを見ても、米国や中国との差は歴然!
こちらは2016年7月のデータですが、日本で1位のはじめしゃちょーさんも世界では194位。
参考:世界のYoutuber登録者数ランキング
母数が圧倒的に違いますから、当然と言えば当然かもしれません。
とはいえ、Youtubeは世界中の人が閲覧できることを考えると、日本のYoutuberもまだまだ伸びしろがあると考えられますよね。
他国に比べてインフルエンサーの少ない日本。なので、ライブコマースを成功させるにはさらに多くのインフルエンサーを育てる必要があると言われています。
つまり既存のインフルエンサーは更に配信動画の質を上げ、ライブコマースを通じて新たなファンを獲得できるかも!
また新しいインフルエンサーが誕生する可能性もあるわけですね。
ライブコマースの導入は日本の企業・インフルエンサー双方にとってプラスになるのではないでしょうか。
それでは日本でライブコマースを成功させるには、インフルエンサーに何が求められるのか?
次号、掘り下げていきたいと思います!
乞うご期待!
ライブコマースの真実③中国での成功例
ついに日本に導入され始めたライブコマース。
その背景には、中国での成功がありました。
中国の企業、淘宝網(Taobao/タオバオ)ではライブコマースの導入により売り上げが約10倍に!
2時間で3億円を売り上げるタオバオ生中継(淘宝直播)とは?-中国ビジネスヘッドライン
www.chinabusiness-headline.com
何故中国でこんなにも流行したのでしょうか?
皆さんもご存知かと思いますが、中国といえば偽物が市場で氾濫していることで有名です。
三国志などの中国の文学史を知ると、基本的に「良いものはパクる」という文化が根付いているというのもあるのですが、それにしたって最近のモノは限度があるだろう…。
ライブコマースの利点は、ライブ配信によって本物かどうかを確認できる点にあります。
本物のタグがあるかどうか、確かに写真だとごまかされそうですが、ライブならとことん追求できますよね。
中国人も偽物を掴まされるのはイヤなんですね…確かにそうですよね。
幸か不幸か、偽物が氾濫する中国だからこそ、普及したシステムのようです。
とはいえ、日本では中国のように偽物が溢れているほどではありません(もちろんゼロではないですが)
では日本ではどのように運用されていくべきか?
次回はそこを掘り下げていきます。
乞うご期待!
ライブコマースの真実②どんなメリットがあるの?
ライブコマースという言葉の意味、どんなサービスか、なんとなーくわかってきたところですが、まだまだ他のサービスとの違いがわからない…とお思いの方も多いかと思います。
ライブコマースの最大のメリットは、商品の写真や映像だけではわからない部分を、ダイレクトに動画配信者に聞きながら買い物ができるという点。
ネットでカバンを購入したりするとよく、思ったより臭いがキツイ!とか、強度が弱い!なんて口コミを見かけたりしますね。
ライブコマースならそれが軽減されるということが大きいようです。
また、視聴者からも意見を発信できたりと、参加しながらショッピングを楽しめるのも魅力の一つ。
LINE LIVEやニコニコ生放送、Abema Flashなどのネットテレビみたいな感じでしょうか。
こんな感じ。:メルカリの参考画像
導入して間もない日本では、わかりやすく芸能人やタレントさんに動画を配信してもらうことが多いようですが、現代の若者は約6割、女性だけならなんと9割が!インスタグラマーやTwitterのハッシュタグを参考に買い物しているという事実!なのでインフルエンサーの起用は必須との認識があるようです。
参考記事:インスタグラムは購買意欲を高める?投稿から商品を購入&検索した女性は約9割
確かに…筆者も経験がありますよ。
大好きなアーティストが自分と同じ漫画を好きだった時の何とも言えない嬉しさとか!
大好きな先輩が着ていた服を、お店で見つけてしまった時のドキドキとか!
ちょっと違うか。
ところでライブコマースは、もともと中国で大成功を収めた商法。
詳しくは次の記事で紹介していきます。
一体何が成功に導いたのでしょうか…?
次号を待て!
ライブコマースの真実①どういうイミ?
さて、前回はライブコマースという商法があることについて触れました。
そもそもライブコマースとは何ぞや?と思いますよね。
LIVEはライブ、生きる、COMMERCEは取引という意味です。
コマースはIT用語でよく用いられます。
インターネットを利用して商品の売買や決済を行う取引形態はeコマース。
携帯電話などの移動式電子媒体を利用して購入や決済を行う形態をモバイルコマースと呼びます。
要は、ネットショッピング・ネット販売のことですね。
参考記事:「eコマース」とは?
端的に言うと、ライブコマースは実演販売取引といったところです。
ライブ配信を通じて商品を知り、ECサイト=eコマースサイト、ネット販売サイトにつなげていきます。
通常のネット通販に、販売側と直接やりとりできるというシステムが加わったわけですね。
まさにLIVE、生きたコミュニケーションがとれる!
いつものネット通販に血が通った感じがして、なんだかワクワクしませんか?
でもそれって、テレビショッピングや店頭で買うのと何が違うのか?
次回、ライブコマースのメリットについて掘り下げていきたいと思います!